学校ではパソコンのみで乗り切れますが、建築実務では、 手描きができないと大変困ります 。設計を同僚に伝えられませんし、お客さんからも疑いの目で見られます。 「手描きはもう重要じゃない」ように言われることもありますが、スケッチがうまいと、間違いなく就職で大きなアドバンテージになりま...

建築の手描きスケッチがうまくなる方法とおすすめのペンや紙

 
学校ではパソコンのみで乗り切れますが、建築実務では、手描きができないと大変困ります。設計を同僚に伝えられませんし、お客さんからも疑いの目で見られます。

「手描きはもう重要じゃない」ように言われることもありますが、スケッチがうまいと、間違いなく就職で大きなアドバンテージになります(断言)

今日は、建築スケッチのコツを紹介。「スケッチが苦手」でも、「これならできるかも」と思っていただければ幸いです。

どの程度うまければいいのか?

まず、これはパース屋の仕事です↓建築家がこんなにうまい必要性はありません。


建築家にとって大事なのは、アイディアが伝わるか。「うまい」よりも、「分かりやすい」のが大事です。下のようなスケッチで十分です↓




スケッチに必要なペンや紙

スケッチがうまくなるには練習がもちろん一番重要ですが、道具にもこだわりましょう。しかし、高い道具を使う必要はありません。

紙はトレペロール無印良品のスケッチブック

ペンは「ぺんてる サインペン」と「サクラクレパス ピグマ0.5mm」の二種類を使います。以前はいろいろな太さのペンを持っていましたが、持ち替えるのも、保管もけっこう面倒で、すぐに諦めました(笑)。

ぺんてるの方はペン先がフェルトなので、筆圧によって線の太さを変わって便利です。細い線を描きたい時はサクラクレパスの方を使います。

製図用シャーペンを使う方もいます。 
予算別で選ぶ製図用シャーペン

同僚の間では、「ぺんてるプラマン」も人気ですが、ちょっと値段が高いので、失くした時にショックを受けます(笑)


スケッチ上達のコツは2つ

建築のスケッチが上達するには、この2つを練習します。

まずは直線を描く練習。定規なしでまっすぐに引けるようになりましょう。

コツは「細かく上下に線を揺らす」。揺れながら、線がまっすぐになるよう方向調節をするのです。


このように↓


その際、筆圧が均一になるよう注意しましょう。下の悪い例では、線がかさなっていたり、ゆれが均一じゃないのが分かります。





また、線の両端は交差点で止めずに、数ミリ長めに引きます。こうすると、なぜかかっこよく見えます。このように↓






線の練習ができたら、次にパースの練習をします。

下図のように、二点消失や一点消失でボックスを描きましょう。さきほど紹介した線の両端のはみ出しを忘れずに↓





このような斜め線や、放射線を描く練習もしましょう↓




次に、影をつける練習をします。奥の方は密に、手前に行くに従ってだんだん疎にします。






最後は、このようにボリュームをどんどん描いていきましょう。思い通り描けるようになったら合格です。


余裕があったら、樹木を描く練習もします↓

建築材料を描く練習も役立ちます↓







更に裏ワザを1つ紹介。

線の太さを変えることでメリハリをつけましょう。下図のように、0.3mmや0.5mmのペンでスケッチしてから、0.8〜1mmのペンで断面線や手前の線を数箇所なぞるのです。




プロのスケッチを動画で見てみよう


建築スケッチの達人のYoutubeチャンネルを1つ紹介します→Themodmin

紹介しているテクニックは、建築家向けにほどよく省略化されているので、全部見ましょう。実戦で非常に役立ちます。

英語なので、誰か日本語字幕を付けてください。全日本の建築学科生から感謝されるはずです。

 
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