敷地が駅や線路にある建築は、どんなポイントに気をつければいいでしょう? 今日は、そこんとこについて。 日本はこれから人口が減少して、建築プロジェクトも減るらしいですが、それでも駅近くは間違いなくプロジェクトがあり続けるでしょう。 また、日本ほど駅や電車が発達した国も少ないので、こ...

敷地が駅や線路にある建築の設計方法

 

敷地が駅や線路にある建築は、どんなポイントに気をつければいいでしょう?

今日は、そこんとこについて。

日本はこれから人口が減少して、建築プロジェクトも減るらしいですが、それでも駅近くは間違いなくプロジェクトがあり続けるでしょう。

また、日本ほど駅や電車が発達した国も少ないので、こういうプロジェクトがポートフォリオに一つあると、海外留学や海外で就職したい時にポイントが高いかも?!


駅×建築の設計方法1.駅周辺に憩いの場を作る

新しい建築によって、駅周りが盛り上がったらいいですよね。

例えば、小嶋一浩 + 赤松佳珠子さん設計の「渋谷ストリーム」。東急東横線跡地を再開発してできた複合施設です。

敷地には、渋谷川という川があり、本来は都市の貴重な資源ですが、以前は高層ビルにブロックされた、薄汚い裏路地みたいな場所でした。

そこで、建築家は渋谷川に面して大階段を設け、人がアクセスしやすいようにして、都市の憩いの場へと変化させたのです。



駅×建築の設計方法2.既存建築から造形を持ってくる

既敷地周辺の存建築から、デザインのインスピレーションを受けてもいいでしょう。

例えば、乾久美子さん設計の「延岡エンクロス」。宮崎の延岡駅前に建つ複合施設で、読書スペースとカフェが入っています。


住民にとって馴染みがあるように、新しい建築の柱のピッチと高さを古い駅舎と同じにしています。

そして、新しい建築の2階部分を地面にできるだけ近づけて、地上からも2階の賑わいが見えるようにしています。


駅×建築の設計方法3.駅や線路をブロックしてみる

線路を不快だと感じる人もいるでしょう。それなら、建築を駅からセットバックするか、立面の開口部を少なくして、ブロックしてもいいでしょう。

また、線路に近い方に重要じゃない機能を置くなどの配慮も必要です。

例えば、MVRDV設計の「La Serre」。鉄道横に建つ集合住宅で、騒音を防ぐために、外形はがっちりとした立方体に覆われています。

しかし、中に入ると、山岳のように自由にボリュームを重ねています。



 
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